京極夏彦 絡新婦の理講談社ノベルス

絡新婦の理

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絡新婦の理
【発売:1996年11月】

「私の情夫だから」、これは男にとって女に言われる最上の言葉だが、大概の男は、一生に一度もこの台詞を聞くことは無い。
何故なら、この台詞を吐き出す女こそ、性悪な女だからだ。

そして性悪女の美しさを、大概の人は知らない。

彼女達が、どれほど恠しい女なのか。この作品は、それを教えてくれる。

『絡新婦の理』には、主題はあるがメロディーはない。
登場人物は、全てパートであり、それらが実に巧みにアンサンブルしている。

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京極夏彦のプロフィール

小説家、意匠家。
1963年北海道生まれ。
1994年、かねてよりアイデアを温めていた妖怪小説『姑獲鳥の夏』で鮮烈な小説家デビュー。
『魍魎の匣』で第四十九回日本推理作家協会賞、『嗤う伊右衛門』で第二十五回泉鏡花文学賞、『覘き小平次』で第十六回山本周五郎賞、『後巷説百物語』で第百三十回直木賞を受賞

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