京極夏彦 講談社文庫鉄鼠の檻
「ああ云う場所はもう―これから先はなくなってしまうのだろうな」
京極堂は最後に独り言ちた。
多くの仏弟子を次々に魔境へと拉し去った妄念の寺が紅蓮の炎に包まれたとき、燃え落ちていく憑物の意外な正体が明らかになる。
世界ミステリ史上もっとも驚くべき動機と犯人像を呈示した傑作、ここに完結。
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