人気作家、京極夏彦作品初のアニメ化。
時は幕末、「百物語」の開板を目指す物書き志望の若者、百介は、旅の道中で、又市、おぎん、長耳という妖しげな3人組に出会う。彼らは、さまざまな罪を犯した者たちをその手で裁く“闇の仕掛け人”だった…。妖怪話をモチーフにしながら、人間の業の深さを描く異色ミステリーだ。
原作通りのおどろおどろしい世界観を、陰影を効果的に使用した映像でみごとに表現。
『富江』『リング』『千年女優』など人気映画の脚本家を起用し、各話ともドラマ性が高く見応えあるものに仕上がっている。
アニメ映えするキャラクターである又市一味のやりとりを単純に楽しめるエピソードがもっと見たかった、とは欲張り過ぎか。
ちなみに京極夏彦自ら声の出演もしており、堂に入った“怪優”ぶりを見せている。
妖怪小説の大家・京極夏彦の原作を映像化した本格怪談アニメ。
「百物語」を開版しようと諸国をめぐる山岡百介は、妖怪たちを操って人間の業を裁く謎の一味と出会う。
第1話「小豆洗い」から第13話「死神或いは七人みさき」までの全13話を収録している。