【発売:2005年2月】
前は陽炎の如く消えたくとも消えられず、無様に齢を重ねる廃者。 薄膜一枚の紙風船。 死んだように生きる幽霊役者と、生き乍ら死を望む女。 襖戸の隙間からの目筋とこの上ない嫌悪とで繋がり続ける小平次とその妻・お塚。かれらを軸に語られるのは、生者たちの忿恚、悲歎、嗜慾、愛憎… 当代随一の戯作者の手によって、山東京伝の名作怪談がいま、甦る。
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