【発売:2006年4月】
「私はいつだって、何も解っちゃいなかったのだ―」。 元編集者・加藤麻美子を悲嘆の淵へ突き落とした修養団体「みちの教え修身会」と“謎の薬売り”尾国誠一・・・ |
【発売:2006年4月】
「俺個人がねえだと?」。 胡乱な健康法を伝授する「長寿延命講」のからくりを暴き、嘯く“心霊少年”藍童子の言に刑事・木場の心は乱れた。 折から富豪・羽・・・ |
【発売:2006年4月】
「知りたいですか」。 郷土史家・常島なる男の蠱惑的な囁きは、関口巽を杳冥の中へと連れ去った。 昭和十三年、伊豆韮山付近の集落でおきたという大量殺人は・・・ |
【発売:2006年2月】
「あなたが―蜘蛛だったのですね」 桜の森の満開の下に響く京極堂の声。 いまや恐るべき大計は成就した。 だが、何故にかくも累々たる骸が晒されねばならな・・・ |
【発売:2006年2月】
「こうなったら仕方がない。望んで蜘蛛の罠に嵌ってやるんだよ」 絞殺魔が捕縛されてなお迷走する捜査を横目に重い腰をあげる京極堂。 事件の構造は連続目潰・・・ |
【発売:2006年1月】
「僕等は…知らず知らずのうちに誰かの張った―網に掛かっているようだ」 理事長の織作是亮までが殺害された聖ベルナール学院。 事件解決を慫慂する弁護士・・・・ |
【発売:2006年1月】
「ふふふふふ。蜘蛛を信じる仲間ですわ」 房総の女学校・聖ベルナール学院の生徒・呉美由紀は校内に潜む背徳の行為と信仰を知って戦慄する。 連続目潰し魔に・・・ |
【発売:2005年11月】
「ああ云う場所はもう―これから先はなくなってしまうのだろうな」 京極堂は最後に独り言ちた。 多くの仏弟子を次々に魔境へと拉し去った妄念の寺が紅蓮の炎・・・ |
【発売:2005年11月】
「私は半ば望んで壊れたのです」 土牢に閉じこめられていた“あの男”は、久遠寺老人を前にしてそう告白した。 ちらつくのは幼女・鈴の影。山内の僧はみな口・・・ |
【発売:2005年10月】
「もしやあの男―本気だったか」 不可解な呟きを残し、今度は老師の大西泰全が惨殺された。 天下の険の懐深く入り込んだ捜査陣はなす術もない。 空しく仙石・・・ |
【発売:2005年10月】
「此の度手放したき品は今迄の品とは違ひて、世に出る事は有り得ぬ神品也」 禅僧・小坂了稔の手紙に心惹かれて箱根の老舗旅館、仙石楼に投宿した骨董屋の今川・・・ |