京極夏彦さんの執筆された作品を紹介しています。
八つの幽談を描いた、京極夏彦の別天地! 怪談専門誌『幽』の連載が、ついに単行本化!
ああ、手首だと、私は思ったものである。切断された手首だとは思わなかった。誰の手首だろうとも思わなかった。ただ、手首だと思った。 何故かは解らない。もしかしたら体温があったからかもしれない。ひんやりとした、女の体温。――「手首を拾う」より。
怪談専門誌『幽』の連載が、ついに単行本化。八つの幽談を描いた、京極夏彦の別天地。