京極夏彦さんの執筆された作品を紹介しています。
「愉しかったでしょう。こんなに長い間楽しませてあげたんですからねえ」。
宴の"黒幕"は笑った。かつて戸人村(へびとむら)でおきた事件の真相、十五年後の再会に仕組まれていた邪悪な目論見、そして囹圄(れいご)の人たる関口巽は助かるのか……。
事件のすべての謎を明かした果てに京極堂は時代の勢を察す。時、まさに昭和二十八年。